BMW Z4生産終了でZ5へ移行待ちか

bmw z4 生産中止

BMWが誇るオープンカー「BMW Z4」の生産が8月末で終了され、Z5への移行を準備中と報じられています。

>>BMW、8月末で「Z4」の生産を終了 後継としてトヨタとの共同開発車「Z5」を準備中(MSN from Autoblog)
BMWが間もなく「Z4」の生産を終了することが分かった。BMWのファンサイト「BimmerToday」で伝えられた情報を元に我々がBMWに問い合わせた結果、このオープン2シーターは8月の終わりにラインアップから姿を消すことが確認された。

長らく噂されてきたBMWの次期Zシリーズ「Z5」への移行のため、ということですので、Z5の登場も間近でしょうか。こちらは同じく噂の次期スープラとの兄弟車とのことですが、オープンカーとクローズドのスポーツカーということもあり、ロードスターと124スパイダーの関係以上に「違う車感」が出てくることでしょう。

上記の記事ではBMW Z4を割とボロクソにたたいていますが、名車BMW Z3の跡を継ぐポジションのBMW z4もまた名車とは言わぬまでもいい車であることは確かです。
なにより見た目がカッコいいからいいんだよ。カッコがすべてなんだよこんなの。ファッションは我慢だ。
実用性重視ならプリウスかレクサスのいいの買っとけ。

ここでBMW Z4の略歴を軽く振り返ってみましょう。

初代BMW・Z4「E85/E86」

BMW z3の上位モデルとして、2002年に登場。初代「E85/E86」は2008年まで生産された。初代Z4はZ3と同じくドイツ車のふりをしたアメ車(アメリカ生産)。
Z3より大きくなったボディは、クジラとも揶揄されるが、Z3より向上したスペック・質感などが高く評価されたモデルでもあった。

BMW z4レビュー
写真はWikipediaより引用

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いまなら100万円を切る価格も多いし、ヤフオクならもっと安いし、ディーラにいかずに街場のBMW専門店やらそこいらの町工場やらでメンテすれば維持費も安いのでお得です。ポルシェやフェラーリみたいな内装べたべた地獄もないので快適ですし。

初代「E85/E86」は基本的にATです。(Mモデルは6速MT)
その点がZ3と違い人気がイマイチなところではありました。また、エンジンも旧シルキーシックスの余韻を残すモデルたちとはいえ、官能的なじゃじゃ馬感というかスポーティーさはありません。
そもそもが、初代も現行もその前のZ3もスポーツカーではなくてスポーティーカーですし、そもそもオープンカーなので剛性がうんぬんもありますし、スポーティーな走りはせいぜい高速直線小番長くらいで楽しむのがよい車かとは思います。
車高・着座位置が低くオープンかつ小柄な2シーター(タイヤが座席の真後ろ)ということもあり、体感の速さは良いと思いますが。

ただし「重たい」ので、街乗りでの軽快さはありませんのでご注意を。そもそもスポーツカー全般的に低速トルクがうんちゃらかんちゃらで街乗りはあまり早くないです。街乗り出だしヒャッハーしたいならスポーティな軽自動車かハイブリッドでベタ踏みスタートがよろしいんじゃないでしょうか。

さて、初代Z4「E85/E86」は2006年にマイナーチェンジされ、2008年に終了します。

 



 

2代目 BMW・Z4「E89」

2009から登場、こちらはアメ車ではなくドイツ車(製造はドイツ工場)です。
先代よりデザインがグッと変わり、クジラから戦闘機のような風貌に代わりました。
といってもZモデルが特に、というわけではなくて、時代的に先代BMW車は丸っこくなり、現行モデルはいかつい感じになってますよね。カッコいいです。

bmw z4
写真はWikipediaより引用

現行Z4が先代と大きく違うのは、ソフトトップを捨て去りハードトップかしたこと。
Z3や先代Z4の「ロードスター・クーペ」のモデルを廃止し、それらを統合した「クーペガブリオレ方式のリトラクタブル式ループ」ということらしいです。

BMWのZシリーズはそもそもマツダロードスターがバカ売れしたことに慌てたBMWが3シリーズをベースに急遽Z3を作ったというのがよく言われることですが、2006年ごろにそのマツダロードスターはハードトップモデルを発表、これが好評でした。

Z4もその後を追いかけて、ソフトトップからハードトップ化というのも感じられます。

ただし、マツダのそれとは違うのはマツダロードスターは幌を折りたたんでもトランク容量が変わらないという工夫がされている反面、Z4のハードトップは畳みっぱなしで容量が大きく圧迫され、トランクに荷物があまり入らなくなってしまいます。
小旅行に行こうものなら2人ならせっかくのオープンカーなのに荷物乗せたらオープンにできないなんてマヌケなことにもなりかねません。
これがかなり致命傷かと思います。買うのに二の足を踏ませるのは十分です。。
その点は、さすがマツダだと思わざるをえません。カープ頑張れ。

ハードトップモデルはエアコンの効きや遮音性などもあり人気ですが、反面実用性を大きく圧迫し、車重も増え、全体的な評判にも拘わったのではないかと思います。それがゆえに、次期Z5ではソフトトップに戻る(とのうわさ)のかと。

新車・中古ともにライバルたりえるのはロードスターではなく、ポルシェボクスターかと思いますが、軽快性・実用性・快適性ともにボクスターには及びません。たぶんコクピットに座った瞬間に感じるかと思います。重くて遅いです。

(;´Д`) あれ?

AutoBlogがボロカス言ってたからほめようと思ったのに…

 

ま、ボクスターよりカッコいいとは思います。

ロードスターはいい車ですが、欧州車好きの方から見れば所詮は国産車。ジャンル違いに見えます。

ポルシェ顔があまり好みでない方にとっては、「おビーエムじゃん!」とか言われますし、デザインはやっぱりカッコいいので、スピード出さない流し程度の走りなら遅い遅いとはいってもこれで十分です。高速はしりゃN-BOXよりは断然早いですから。

 

Z4、ながらくお疲れ様でした。

Z5どうなるんでしょうか。ライバル的存在のボクスターはダウンサイジングしましたが、Z5はスープラとの兄弟車、欧州の排ガス規制を意識した小モデルになるのでしょうか。
予想デザインや開発中のリーク写真などを見る限り、Zっていうよりはたんなるガブリオレじゃんみたいな嫌な感じがしますが、はてさてどうなりますことやら。

 



 

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