【第3世代 Ryzen5(3600)】 自作・高コスパ・ゲーミングPC構成(格安)と各部の解説について

Ryzen5 3600 で高コスパPC自作

第3世代 Ryzen 5でパソコン自作!格安だけど高コスパで組む!

インテル殺しのAMD・Ryzenシリーズが昨年来話題です。最近ではノートPC界隈へも攻め込み、インテル経営陣は戦々恐々。安くて高性能。そしてAMD悲願のインテル越へ。AMDの快進撃は止まりません。

Ryzenシリーズのすごさについては、あちこちで解説されているのでここでは省略させてもらいます。

今回はその話題のRyzenシリーズから、Ryzen5 3600(6コア12スレッド)を使った高コスパのパソコン自作構成を考えてみました。Ryzen5はそのネーミングからインテルCore-i5シリーズがライバルと思いきや、性能は9000番台のCorei7にも比肩する実力です。

パソコン自作の場合、膨大な選択肢からパーツを選んで組んでいくため、ざっくりとでも目的を決めておかないとあれこれ迷いすぎて疲れてしまいます。今回は、目標を「ゲームがある程度快適にできる格安高コスパ」と決めました。

格安パーツを使ってゲームができるPCを自作していきます。なので動画編集もちろん可能。ライトユーチューバーにもおすすめです。
もちろんその他日常使いや仕事/作業も快適そのものです。

 

とりあえず、各部を説明する前に、全体見積を2パターン作成

パターンが2つというのは「格安でここまではしたい(願望)バージョン」と、「だけどもうちょっと安くしたいなぁバージョン」2つです。

なにがなんでも最安値!でも組めるんです。ヤフオクなんかで売ってる格安BTOみたいなの。でもアレはメモリもグラボもついてればいい程度の貧弱さ、それではRyzen5の性能を全く生かせてません。OSライセンス違反の詐欺みたいなものばかり。そんな「とにかく格安最安値」など求めません。

今回は合法的かつ満足できるラインでのPC自作です。
各部詳細にあとからご説明させてもらうとして、まずは全体見積もりをご覧ください。

 

表1構成「格安でここまではしたい(願望)バージョン」

ゲームができる、軽い動画編集もできる、ある程度快適に、のバージョンが以下の通り。

種類パーツ名価格
CPURyzen5 3600マザボセット
マザボ
MSI B450 GAMING PLUS MAX32,228
メモリCORSAIR DDR4-3600MHz 16GB [8GB×2枚]8,280
グラボ玄人志向 GF-GTX1650-E4GB14,422
SSDシリコンパワー SSD 256GB NAND M.25,786
OSwindows 10 home パッケージ版15,600
電源オウルテック 80PLUS BRONZE 500W 4,288
ケースSAMA ミドルタワー JAX-03W3,983
合計84,587円

 

表2構成「だけどもうちょっと安くしたいなぁバージョン」

もう一段格安で作りたい。でも満足はしたい、のバージョンがこちら

種類パーツ名価格
CPURyzen 5 3600マザボセット
マザボASUS PRIME B450M-A30,305
メモリCORSAIR DDR4-3600MHz 16GB [8GB×2枚]8,280
グラボ玄人志向 GF-GTX1050Ti-E4GB/DF312,200
SSDKingston M.2 NVMe 128GB 2,880
OSDSP Windows 10 home 64Bit
+ SSD120GB セット
14,780
電源玄人志向 80 PLUS 400W2,975
ケースThermaltake Versa H183,144
合計74,564円

 

上記2パターンで見積もってみました。ゲームができてある程度の満足度も得られる構成となっているかと思います。

現状(2020/1末)では、Ryzen5 3600 のBTOパソコン(ちゃんとした会社)で最低構成9万円程度で販売されているものが多いですが、メモリが8GかつDDR4-2400以下だったり、SSDも普通のものがついていたりします。

そう考えると、今回のパソコン自作では、メモリはRyzenに最適化された16GSSDはより高速(数倍)なMVMeにしておりますので、BTOやメーカー製パソコンよりよ高性能が期待できます。

昔と違って、自作PCの組み立てはガンプラより簡単ですし。何よりいじるのは楽しいですよ。

 

高コスパ・自作PCの各部解説

以下、各部解説していきますが、上記のそのほかにCPUグリスやら状況に合わせてケーブルなんかもいるかもしれないので、1000~2000円くらいは見ておくとよいでしょう。

なお、すべて2020/01末現在における価格・在庫なので、ご覧になる時期によっては値段の変更などある場合がありますのでご理解お願いします。
さて、では解説を。

 

CPU(Ryzen5 3600)について

CPUはRyzen5なのですが、これにはやや注意が必要です。現状、Ryzen5は市場に、3400G・3600などが出ています。今話題になってる第三世代Ryzen5は3600からです。

ややこしいのですが同じ3000番台でも「Ryzen5 3400G」は第二世代となります。安いですが、性能は3600に大きく劣りますので、間違えないようにしましょう。

ちなみに、「Ryzen5 3600」はGPUが内蔵されていませんのでグラボは必須になります。

 

マザーボードについて。

今回は、楽天でCPUとマザーボードのセットが安かったのでそちらをチョイス。(セット売りは商品がなくなったりまた出たりが激しいので、日々チェックしておきましょう。楽天でだいたい3万円前後でみかけます。)

表1のほうが2000円ほど高い「MSI B450 GAMING PLUS MAX」セット。こちらはATX。ゲームに最適化されているうんぬんかんぬんの説明があり、ヒートシンクがついていたり、機能も豪華そうでかっこいい。ATX。

単品をアマゾンで買うと9024円

表2は「ASUS PRIME B450M-A」セット。とりあえずマザボセットではいまのところ最安。現状ではCPU単体で2.6万ほどするので、4000円程度でこのマザボなら満足度高い。こちらはmATX。セット販売の場合は問題ないだろうが、単体で買うと出荷時期によってはBIOSがRyzen5 3600には対応していない場合がある。その場合はAMDに連絡すると「BIOS更新のためにAMDがCPUを貸し出してくれる対応もある」とアマゾンレビューに書いてありました。新しい出荷分はBIOSアップデート対応済だそうなので、対応しているかどうかは注文時に確認しよう。

単品をアマゾンで買うと7859円

 

マザボなどそうそう取り換えるものではないので、できれば2000円プラスしてよいものをチョイスしたいところ。今回はCPUクーラーは付属のものを使うので、ヒートシンク付も魅力。

でもたった二千円を積み重ねると最後に差が出ちゃうんだよねー。

 

Ryzen5 3600に合わせるメモリは性能高いいものを!

メモリは、表1・表2ともに、CORSAIR DDR4-3600MHz 6GB [8GB×2枚]にしました。いろんな選択肢があったんだけど、最終的にこれにしました。理由は安いのとDDR4-3600なのとRyzenで利用したとのレビューがあったため。メモリの相性問題怖いからね。あとは2枚刺してデュアルチャネルにしたかったため。

DDR4-2133、DDR4-2400などありますが、DDR4-3200以上を装備してみたいところ。Ryzenシリーズは構造上、Intelよりメモリの影響を受けやすいといわれています。なので、メモリ性能が良いに越したことはない。デュアルチャネルならなおのことよし!※同じメモリを2枚刺すとデュアルチャネルと言って1枚さしより効果的なのです。どれくらい効果的かは構成や使用状況による。

16GB一枚でいいならこちらがおすすめ(AMD対応をうたってて安い)。

「Patriot Viper Steelスシリーズ DDR4 PC4-25600 PVS416G320C6 16GB 1」

あとから追加するときのことを考えたら16GB×1枚のほうでも良いかなとも思います。16GBで揃えるなら最初に刺した8G×2枚が無駄になちゃうからね。

16GBで十分!追加の予定はないという方は8G×2枚にしましょう。そっちのほうが性能上がります(めちゃくちゃ激変するわけではないが)。

 

グラフィックボードは、GTX1650かGTX1050tiか

先ごろ話題になったRX570はすでに値上がり傾向で、消費電力も多いので今回はパス。玄人志向のGTX1650(表1)・GTX1050ti(表2)が安かったのでそちらをチョイス。こちらも2000円くらいの差なので、GTX1650をチョイスしたいところだが。

これらのグラボでどれほどのゲームができるのかといえば、以下の動画が参考になるやもしれぬ。

【Ryzen 5 3600 GTX 1050 ti の場合】

GTX 1050 ti でこれだけできれば十分でしょう。GTX1650ならさらに活躍してくれるはず。FPSの対戦などでわずかな狂いも是正したいという方は、完璧なゲーミングPCを買いましょう。

これだけできれば、動画編集なども十分可能でしょう。

これ以上のグラボになると、値段が跳ね上がります。RTX 2060などは現状で34,778円~しますし。Ryzen 5 3600は現状上位のグラボでも対応できるので、グラボは後々買い替えればよいかと思います。

 

SSDはせっかくRyzen新調なら「M.2 NVMe」使いたいね!

SSDはマザーボードがそれぞれM.2(エムドットツー)対応なので使いたいと思います。通常のSSDとの価格差は1.5倍ほど。しかし、読み込みの差は6倍くらいあったりする。すごいよね。

HDDからSSDに移行した時の感動を再び!!

というわけで、表1・表2ともにM.2なのですが、ここで注意です!

M.2には、「SATA」と「NVMe」があり速さがちがいます。

SATAのほうだと普通のSSDと速さ同じ。読み取り500MB/sくらい。NVMeのほうが読み取り3400MB/sとかでめちゃ早い。間違えないようにしましょう。

表1では、シリコンパワー SSD 256GBをチョイス。256GBは少ないかなと思ったが、データ分はあとでHDDを追加するなりして、OSなどをこちらで、と思って。容量よりこの圧倒的早さを優先しました。いまさらあまりパソコンにデータ入れないなんて人にはちょうどよい。

500GBで1万円前後が相場です。


表2の構成がちょっと複雑なのですが、 より安くするため、より少ないM.2 NVMeの128GBをチョイス。ほかにDSP版Windows10の抱き合わせ商品の120GBのSSDと合わせて容量を確保。
こうすることでコストを削減しました。
ちょっとよくわからないメーカーなのが怖いところですが、M.2 NVMeの128GBは3000円前後でアマゾンで結構売ってます。

別にデータとか大量に保存しないし、という方は256GBで十分、128GBとかでもいいかもしれません。
テラ級のデータ保存が必要な人はカネかけるか、写真や文章などのあまり速さをいとわないものはHDDをつけてそちらに保存しましょう。USB3.0のポータブルHDDでもいまどきは1TBのものが安く売ってます。データ保存だけならそっちのほうがHDD入れ替え(買い替え)などの時とても楽です。私は外付けHDDをUSBでつなげっぱなしにしてデータ入れてます。

 

OS:Windows10はバルク(DSP)かパッケージか

自作で非常に悩ましいOS。昔はOSが新しくなるごとに買い替えたりしたのでバルク(DSP)版なんてのを買ってました。安かったしね。しかし、いま現在のDSP版は昔のようなパッケージ版との大きな価格差はもはやない。

ただし、ライセンス形態は昔のまま。

DSP版は基本的にインストールしたパソコンにしか使えない(厳密にいえば抱き合わせで買わされるパーツにしか使えない=パーツ壊れたら終わり)。※DSP版は単品では買えず、必ずパーツとセット。そのためお店ではどうでもいいようなパーツをつけて実質の単品売りをしている。

それに対して、パッケージ版は、インストールしたパソコンが壊れて破棄したりした場合、新しいパソコンにもインストールしてかまいません。

WindowsはマイクロソフトがWindows10で終わり次のバージョンはないと宣言しています。Windows10はそのままにどんどんとバージョンアップを重ねていく方向です。つまり、むかしのように、 WindowsXP → WindowsVista → Windows7 とか次々買い替えなくてもよいわけです。

Windows10のパッケージ版を1本持っていれば、次にパソコン自作した際にもそれが使いまわせるというわけ。

なので、昔と違って、DSP版のメリットが薄れました。数千円高くてもパッケージ版を買ったほうが使いまわしできる分メリットがあるというものです。なので、表1ではWindows10homeのパッケージ版を選択しました。

ただし、さらに格安を目指す表2ではDSP版のWindows10homeです(2.5インチのSSD抱き合わせ)。

ちなみに、ネットで売ってる安くて怪しいライセンスは違反ですのでやめましょう。ライセンス通らないこともしばしば。しかも怪しい業者にあなたの個人情報まで渡ってしまいます。

 

電源について

電源は基本的にどちらも表1の「オウルテック 80PLUS BRONZE 500W RA-500B」にしたかったのですが、表2は、グラフィックボード「1050ti」が補助電源なしの消費電力モデルであること、総額をなるべく安くしたいことから、「玄人志向 STANDARDシリーズ 80 PLUS 400W」にしました。悪評もありましたが現在のところアマゾン人気ナンバー3です。問題ないでしょう。

PCケースについて

表1はATXマザーなのでミドルタワーに、表2はmATXなのでミニタワーに。どちらも現状での最安モデルを選びました。「Thermaltake Versa H18」は自作ユーザーに人気、ローコスト・高コスパ自作には定番のモデルです。H17というのもありますが、あちらよりもH18のほうが全面がメッシュなので冷却効果あるかなと思って。なにせ今回はCPUクーラーがCPUについてくるおまけなので。(おまけクーラーだけど評判いいから)

表1構成でも自作ミドルタワー定番の「Thermaltake Versa H26」にしてもよいかもしれません。数百円の違いだしね。ATX対応であればなんでも。

 

 

高コスパ!自作ゲーミングPCが誕生!

各部説明は以上となります。これで、表1のパターンで84,587円表2のパターンで74,564円となりました。

よくある自作紹介ブログなどではOS抜きで語られることが多いかと思います。その観点から行けば、なんと!

表1構成OS無で68,987円、表2構成OS無で59,784円!

なんとなんと5万円台でゲーミングPCができてしまいました!

これはもう高コスパといっていいでしょう。OS入れても完成品を買うよりも性能が良く安い。パソコン自作は10万円が一つの目安となりますが、10万ならGTX2000シリーズなどいろいろ狙えそうですね。

 

以上、ご参考になれば。

なお、この記事は2020/01末の記事になりますので、値段や在庫には当然変動がありますのでご注意を!


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