父が死にました。
突然の入院から、数か月で亡くなりました。
すでに80歳オーバーなので天寿を全うしたと思います。
で、いろいろあって格安葬儀にしました。お金をケチったわけではありません。
その理由は、、、
父は兄弟が多いものの、兄弟たちは住んでいるところもバラバラでまとめる人間もおらず、身内の行き来もありませんでした。いわゆる独居老人です。都会に働きに出た人は結構あるあるかと思います。
葬儀に来るほど深いご近所付き合いもなかったことと、コロナかあったこと、などなどがあり葬儀は簡素に行うこととしました。
そこで、最近流行りの格安葬儀で頼みました。業界では「小さなおそうしき」さんが有名ですが、いろいろ検討した結果「小さなお葬式」以外の業者さんでお願いしました。
病院に入院したころから「葬儀の手配を今のうちにしといてください」と病院側から言われていたので、見積もりをいくつもの格安葬儀業者から取り寄せたのですが、ほとんどどこも似たり寄ったり同じ様なものでした。
ここから失敗談しくじりレビューです。
まず第一の失敗は「格安葬儀業者をよく検討しなかったこと」です。
葬儀業者の見積もりやプラン内容がほとんど同じようなものですから、よく検討をしなかったんです。
今にして思えば、もっと会社の内容をよく検討しておけばよかった。「父が亡くなる」ということへの実感が持てなくて深く考えませんでした。
けっきょく私が頼んだ業者は恰好からしてなんか反社っぽくて、やることも淡々としててイマイチでした。
もっといい業者があったんじゃないかと後から後悔しています。
病院で死病した場合、病院側から「早く出て行ってくれ」と言われます。
死亡したのが深夜0時付近。そこから悲しみに浸る間もなく「はやく業者に電話して引き取ってくれ」という旨を丁寧に説明されます。
葬儀業者は24時間対応しているものですが、普通の人々からすると深夜に業者を呼びつけるのはなんか気が引けます。
私の場合、付き添った親族は私一人だったため大急ぎで見積もりをササっと見直して近くの格安葬儀業者に依頼しました。よく「あわただしさに業者が付け込んで葬儀が高くなる」ということを聞きますが、あぁこういうことかと実感しました。もちろん当時は実感する間もなく大慌てでしたけども。
格安葬儀の基本プランはおなじでもオプションが違う
たとえば一番安い10万円くらいのお別れ葬・火葬式ではなんにもありません。ただ遺体を火葬場にもっていくだけ。なんもないほんとなんもない。
私の場合、立会う人が私一人だけだったこともあり一番安いプランで頼みましたが「花さえない」ことに愕然とし、大慌てで数万円する花のオプションを追加しました。もともと火葬料金も含まれてないので合計15万円に上がりました。
さらにはお経の一つも読んであげたい戒名もいるだろうということでさらに+10万円、合計25万円になりました。お坊さんはどこの業者もオプション扱いになるため別途6~10万円必要みたいです。なんで肝心のこれをオプションにするんだろう?と思いますが、お抱えの寺がある檀家家庭もあるし、業者側は葬儀プランをなるべく安くみせたいし、、というところでしょう。
結局それくらいかかりましたけども、火葬式にしてよかったとは思います(業者はイマイチでしたが)。
参列者が私一人しかいないんだから、家族葬でやっても一人でぽつんと父の遺体と一晩一緒にいるだけになりますから。人との縁も薄い現代ではサクッと葬儀するのも時代の流れでしょう。
ただ、ここで言いたいことは格安葬式をやるのならば「事前準備・確認」が大事だということです。
「いざ、その時」が来たとき、上記で述べたように病院に丁寧に「早く出ていけ」とせかされます。
葬儀業者にあとから内容聞いたら花さえないお坊さんもいないということで慌てていろいろオプションを追加して嫌な顔されます。
コロナ渦中でみなさん家計も大変なことと思います。高齢者は死亡保険など掛けていない(そもそも掛けられない)ことも多いでしょう。そんなときに、事前に覚悟していた見積もり以上の出費は大変です。ほんとによく検討してよく話を聞いておきましょう。
私の場合、反社みたいな風貌のおっさんが担当でその人としか会いませんでした。ちゃんと仕事はしてくれたんだろうけど、見た目や態度が残念過ぎました。もっといい業者に頼んだらよかったなと後悔しています。
葬儀で後悔すると、あとにあとに申し訳ない気持ちが残ります。
今回、格安葬儀を頼んでみて、「もっといい葬式してやったらよかったなぁ」とずっと後悔しています。親父をちゃんと送り出せなかった後悔はたぶんずっと続くんでしょう。おおらかなO型の私ですらこうですから抱えやすい人は大変です。まぁウチの親父は宗教も信じてないし死んだら終わり葬式はいらんと言い続けた人だったからまだ救いがあります。
この記事でいいたいことは、みなさん、本当に、ほんとに事前によく検討して葬儀業者によく話を聞いておきましょう。