ヤフオク・自動車販売がリニューアルの衝撃

ヤフーオークションくるま自動車

ヤフーオークションの自動車コーナーがこのたびリニューアルされました。
UI(ウェブのレイアウト)を工夫して、とても見やすく探しやすくなっています。

ヤフーは以前より「リユース革命」を掲げ、Eコマース関連の見直し、出店料および各種手数料の見直し、などを積極的に行い、ネットショッピング分野で攻勢をかけており、その猛追にEC業界の巨人楽天は現在なすすべのない状況です。

今回の自動車コーナーのリニューアルも当然その一環であり、自動車分野ではリニューアルに先んじて「オークション会場との提携」や「落札後のケア・サポート強化」などを行ったうえで、という実に見事な戦略的展開を実施しています。

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5分に1台売れてるって!すごいね。

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「女性が」年間1万台も買ってるってことに注目。男よりも慎重な女性が買うってのはすごいです。

 

自動車販売の分野においては、昨年(2005)にヤフオクは自動車オークション会場(ライオンネットワーク、JAA、HAA神戸の3社)と連携し、オークション会場の中古車出品を開始しました。

また10月には取引の代行・サポート「ミエルカ」を手がけるViewPoinnt社との提携・サービス開始をしています。

中古車オークションでのいわゆる底値状態と、10万円程度の輸送名変等々のサポート。車両に不具合がなければ、中古車屋よりもこちらで購入したほうがよい、と多くの消費者が判断する可能性もあります。
ヤフオクでは事実上、中古自動車販売業者の出品も多いため、はっきりって店頭で買うのとあまりかわらない、という感じもあります。

オークションではありませんが、ヤフオクでは以前から中古販売店のポータル「車選び.com」の車両情報を掲載しています。こちらは実売価格ですが、ヤフオクでの年間流通金額は、去年の5月段階でなんと合計400億を突破しているのだとか。

自動車のネット販売おそるべしです。

ただ、対個人や無店舗業者などの場合は粗悪な車などもなくはないため注意が必要なのは相変わらず。

そして、オークション車は、業界の人ならお分かりのとおり「整備前提」であるため、バッテリー交換さえできない、情報を集めることさえできないまったくの素人の場合は、いくら安くとも手出しするべきではないかもしれません。たとえ安く変えてもその後の修理で大きな費用、場合によっては購入金額をはるかに上回る金額が必要な場合もあります。(といっても、そこいらの業者で買ってもろくな整備もしてない場合も多いですけども)

 

今後増えることが予想されるネット取引と、自動車販売業の未来

確実に、ネット取引は増大します。間違いありません。

現在では自動車販売業者はカーセンサー・グーに頼りきりのところも多いとは思います。
本誌の電話調査では「なんだかわからないけど、見にも来ないでネットで買う客が増えた」という声も多数得ています。グーやカーセンサーを見て、それください、とまるで本でも買うように。

整備はミンカラやネットで調べてDIYやる層だとネットで買うに支障はありません。安心できる保障つきの会社ならなおさらです。また、そこまで車にくわしくない人でも安心できる会社ならばネットで買うのもそこいらの中古車屋で買うのも同じことです。むしろ少々高くても安心できて評判の高いとこならそちらから買いたいと思うはずです。

なぜなら、車屋にいくのは怖いですからね。ヤンキー上がりのおっさんとか怖いし。

商売において信用信頼は絶対ですが、海千山千の自動車業界では、ネット時代の今後は今以上に「信用と信頼」が武器になるでしょう。

ユーザーは現状の中古車販売業に不満を持ってます。
50万と買いてあったから問い合わせしたのに、出てきた見積もりは80万とか90万とか。車検代の税金はともかくわけのわからない手数料のオンパレード、そんな見積もりにも辟易しています。
それならば、車体+税金の明朗なヤフオクのほうがはるかにましです。

客を引くために車体価格を押させて諸費用という名で利益を得るというのが、過当競争の業界で「あたりまえ」になっていますが、ユーザーに不信感をもたれているその間違った「あたりまえ」を超えたところに、新しい未来があるのではないでしょうか。

 

 

 

 

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